ひび割れというのは、物体が許容される変形量を超えて変形したときに生じる部分的な割れのことをいいます。
ひび割れは、各種の建物に発生しますが、特に重要なひび割れは、鉄筋コンクリート造建物に発生するもので、次のようなところに見られます。 ■柱 ■梁 ■壁 ■床 ■開口部回り ■ベランダや庇(ひさし)などの突出部の先端部分 ■スラブ...など
ひび割れの原因としては、次のようなものや、それらの複合作用などが考えられます。 ■温度の変化 ■鉄筋の腐食 ■乾燥収縮 ■打ち継ぎ部分の施行不良 ■コールドジョイント ■不同沈下 ■たわみによる曲げ ■アルカリ骨材反応 ■凍結融解作用
ひび割れの対策としては、その形態にどのような特徴があるのかを観察し、ひび割れをパターン化して、主な原因を推定した上で行う必要があります。