繰上返済する際のポイントはどんなところですか?
一部繰上返済する際のポイントとしては次のようなものがあります。
■変動金利型のものから返済
一般的に、変動金利型と固定金利型の組合せの場合には、金利上昇リスクを回避するために、変動金利型のものから返済する方が理想的とされています。
■金利の高い方、ボーナス返済から
複数のローンを利用している場合には、同じ元本にかかる利息が多いので、金利の高い方のローンから返済した方が有利です。
また、ボーナス併用を選択している場合ですが、ボーナスというのは企業の業績に左右されますので、ボーナス返済から返済する方が望ましいです。
■早い時期に返済
繰上返済は早い時期にする方が有利です。これは元利均等返済では、借入当初はほとんどが利息の返済に充当されてしまうからです。
早い時期に繰上返済をすれば、返済元本に対する利息が減りますので、総返済額も減少し有利になります。
■公庫の2段階金利は金利変更前に
公庫の2段階金利の場合は、金利変更前に繰上げする方が有利です。
これは、金利変更後の返済額は、残債に対して変更後の金利で再計算されるからです。
よって、金利上昇が見込まれるときの固定金利型や、11年目に金利が上昇するタイプのものは、金利変更前に繰上げする方が有利になります。
■元利均等返済、期間短縮型から返済
元金均等返済と元利均等返済では、元利均等返済から繰上げする方が有利になります。
これは、元利均等返済の方が利息の総支払額が多いからです。
また、返済額軽減型と期間短縮型では、期間短縮型の方が利息軽減効果が高いので、繰上げの効果も高くなります。 |