借換えをする際にメリットがあるかどうかの目安となるポイントにはどのようなものがありますか?
返済の負担を減らすために借換えを検討する人も多いと思われますが、借換えをしたために返って負担が負担が増えてしまうというケースもありますので、借換えの際には、次のような点に注意してトータルでのメリットを見極めるようにしたいものです。
■最終的な総返済額でどれくらい返済できるかの確認
借換え先の商品というのは、多くが当初の一定期間の金利が優遇されている固定金利選択方式です。
また、借換えには手間や経費がかかります。具体的には、書類を用意するのにかかる費用や事務手数料、抵当権設定費用などです。
よって、借換後の軽減総返済額がこれらの経費に見合っているかどうかを確認することは必須です。
特に、経費を上乗せして借換えする際には、きちんとシミュレーションして次のような算式が成り立っていることを確認してください。
「借換後の総返済額」>「借換えせずに返済した時の同じ時期の残高」
■金利推移の予想の妥当性
借換え先の商品が変動金利型の場合には、今後何%以上になると「借換後の総返済額」>「借換え前の総返済額」になるのかといった、金利の損益分岐点をきちんと把握して、自分なりに予想を立ててみることが大切です。
ちなみに、金融機関からの借換後のシミュレーションの金利前提があまりにも低い場合には、そもそも借換えのメリットがないということになりかねませんので、現実にあった金利前提でシミュレーションしてもらうようにしてください。
■ライフプランと返済計画との整合性
借換え先の商品が変動型の場合には、ライフプラント返済計画との整合性も重要になります。
具体的には、金利変更時と子供の教育費がかさむ時期とが重なっていないかなどです。
また、繰上返済と同時に借換えをした場合には、不意の事故や支出に備えた貯蓄が残っているかということや、代替資金の確保はできているかどうかということも重要になります。 |